ポンコツ親父のガラクタ日記

ポンコツ親父の下らないガラクタ日記です。ポンコツ雑記とガラクタ小説をあげています。お時間のある方は読んでやってください。m(_ _)m

MUSCLE Ⅱ

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👇この話の続き

garakutablog.hateblo.jp

    💪       💪

ぐっすりと眠れ、気持ち良く目覚めることができた僕は、その日から欠かさずトレーニングをするようになった。

体を疲れさせないと眠れなくなるという恐怖心から、まるで取り憑かれたかのように、朝から晩までトレーニングをした。

腕はパンパンになり、膝はガタガタになり、体を動かす度に筋肉痛が走ったが、止める訳にはいかなかった。

とにかく、部屋の中で出来るトレーニングは何でもした。

なにせ、日中に体を虐めれば虐めるほど、よく眠れるのだ。

そんな生活が1ヶ月も続くと、母親から言われた。

「あんた、一日中家に居るのに、食欲も凄いし、体ががっしりしてきてるわよ」

確かに、もともとガリガリだった僕の洋服がピチピチになっている。

特に腕周りと胸が顕著だ。久しぶりに鏡を見ると、ガリガリだった僕が健康そうな青年になっていた。

この生活が、2ヶ月程経つと、体が慣れてきたのか筋肉痛があまり来なくなってきた。

僕は不眠になるのが嫌で、夜にこっそりと出かけて、走ったり、公園で懸垂なんかをした。

レーニングメニューに走りが加わり、外に出ることが気分転換にもなり、筋トレが楽しくなってきていた。

走るついでに本屋に寄って、筋トレの本を買った。

本屋では中学時代の同級生が居たが、気付かれなかった。

筋トレの本を熟読し、段々とウエイトトレーニングに興味が出てきて、僕はついにジムの門をくぐることとなった。

ジムと言っても、市民体育館のジムだったが、ウエイトトレーニングの器具は充実していた。

僕は同級生に会わないように、平日の日中にジムに通うようになり、そこでサイトウさんに出会った。