ポンコツ親父のガラクタ日記

ポンコツ親父の下らないガラクタ日記です。ポンコツ雑記とガラクタ小説をあげています。お時間のある方は読んでやってください。m(_ _)m

一寸法師

身長ほど遺伝の影響を受けるものもないらしい。親父の背も低かったが、俺の息子も背が低い。もちろん俺も低い。三世代見事に受け継がれている。

嫁さんも背が低いから、産まれてくる子供達の身長が低いのは当たり前だ。むしろ、高身長の子供が産まれてきたら、嫁さんを疑うことになる。

ただ、俺は背が低いことが嫌かと言うと、そうでもない。

背が低い嫁さんが好きだし、小柄な子供達も可愛い。俺は小さくて愛らしい家族に囲まれて幸せだと思っている。

自分が小柄なおかげで、俺の好きな小さい車体のラパンという車も似合っていると思っているし、割と小柄だから活きる場面も多い。

例えば、俺は大学生の時に、子供達向けの人形劇をやるサークルに入ってたんだ。 子供達とふれ合う時なんか、小柄な俺に子供達は警戒心を抱かないのか、すぐに打ちとけてきたな。

また、老人達も話しかけやすいのか、よく道を歩いていると道を尋ねられる。

スポーツなんかは不利になると思われがちだが、そうでもない。 確かに、バレーボールやバスケットなんかは背が高い方が有利だろう。でも、体重制限のある柔道やボクシングなんかは身長は関係ないし、器械体操なんかはむしろ小柄な方が有利だ。

スポーツじゃないけど、競馬のジョッキーやボートレーサーなんかは小柄な選手ばかりだ。

でも、世の中は良い事ばかりじゃない。小柄な俺には悪いヤツも寄ってくる。中には騙そうとするヤツもいるから警戒しないとな……

その点、俺なんかは悪いヤツらも利用して、色んな手口を教わった。小柄の有効活用だ。

老人と警戒心なく仲良くなれる特技を活かして、資産家に近づく、そして、その家の孫なんかと仲良くなれば簡単に家に忍びこんで色んなものを拝借できる。

子供に普段空いてる窓だとか、間取りだとかを聞くのは簡単だからな。

人混みに紛れて、大柄なヤツの後で移動すれば防犯カメラにも映らない。

人に見られたくない商品の受け渡しなんかをやることも多いな。まぁ、たいていは違法なものだけどな。

とにかく、自分の特徴を上手く使って生きていくのが大切だということだ。ただし、あまり調子にのると落とし穴もある。

俺も調子に乗りすぎて、今は牢獄にいる。 でも、また小柄を活かして脱獄してやるだけだがな……