ポンコツ親父のガラクタ日記

ポンコツ親父の下らないガラクタ日記です。ポンコツ雑記とガラクタ小説をあげています。お時間のある方は読んでやってください。m(_ _)m

father

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会話の途切れない楽しい家庭。

テレビの中はそんな家庭ばかりだけど、我が家は違う。

だからといって、荒れていたり、厳格な訳でもない。

必要以上にお喋りせず、淡々と平凡な日常が過ぎていくだけだ。

お父さんは、絵に描いたように几帳面な人で、毎日同じバスに乗って出勤して、毎日定時に帰ってくる。

基本的に表情が無いけど、夕食は家族揃って食べることにこだわっている優しい父親だ。

お母さんは、今時珍しい専業主婦で、いつも笑顔だけど無駄なお喋りは一切しない。

話しかけると優しい口調で応えてくれるけど、自分から無駄なお喋りはしないし、近所のママと井戸端会議しているのなんて見たことない。

お父さんとお母さんは、表情一つ変えず会話もしていないのに意思疎通ができるみたい。

お母さんが怒っている時は、いつもと変わらないように見えるのに、お父さんは敏感に気付く。

まるで、怯えているみたい……

でも、クリスマスにスマホをお母さんにおねだりした時は、お父さんがスマホあげても良いんじゃないかってお母さんに言ってくれたみたい。

ありがとう、お父さん……

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こないだ、お爺ちゃんの家に行くために、新幹線に乗ったんだけど、前の座席の人がうるさくて迷惑していたんだよね。

前の座席は、お兄さん2人だけど、お酒を飲んでいるみたいで酔っているのか、大声で騒いでいたの。

しかも、気取っているのか2人とも似合わないサングラスをかけてるし……

話の内容も、卑猥なことも言ってたから、お母さんも「嫌だわ……」なんてポツリと言ってた。

なんとなく、お母さんの一言にお父さんがピクリと反応していたみたい。

お兄さんのうち1人がトイレに行って、しばらくして帰ってくるのが見えると、お父さんが「トイレ」と言って立ちあがった。

新幹線の通路で、お父さんとお兄さんがすれ違って、少しするとお兄さんが勢いよく前向きに倒れ込んだの。

お父さんは、気づかなかったのか、そのままトイレに行っちゃったけど、お兄さんは気を失っていて騒ぎになっちゃった。

結局、次の停車駅でお兄さん達は降りて、救急車で運ばれて行っちゃった。

お父さんは、トイレから戻ってきて騒ぎを見ても、「到着時間が遅れてしまうな。」と言うだけで興味ないみたい。

お母さんも「そうね。」と言って、窓の外を眺めているし。

結局、お兄さん達が居なくなった後は、静かな車内になって良かったけど……

  そうそう、後でニュースになってたけど、お兄さん達はミュージシャンだったらしくて、麻薬を持っていたらしく、あの後、逮捕されちゃったみたい。

だから、あんなに騒いでたのか……

garakutablog.hateblo.jp

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